ガス電子増幅器 SMASH

SMASHは、高エネルギー物理実験、宇宙放射線検出用途に用いられる放射線検出器の部材です。
ご要望に応じたサイズ・形状の製作をを承ります。

ガス中に電離された電子を二次元で増幅。位置情報を保持したまま増幅が可能です。

■増幅模式図

エックス線を電子に変換
被写体およびエックス線により、ガスを変更
⇒高感度を達成

SMASH
高電場を形成し、二次元で電子を増幅
⇒プリント基板製造技術を使用、大面積化が容易

ガス電子増幅器(Gas Electron Multiplier)

50〜100μm程度の厚さの絶縁フィルムの両面を銅で被覆し、直径70μm程度の穴を無数に開けたものです。
銅薄膜を電極として用い、ガス中で2つの電極間に300V〜600V程度の電圧差を掛け、穴の中にできる強い電場を作り出します。
その電場によって電子雪崩増幅を起こし、電離電子数を増やし、信号として捉えるようにするものであり、多段で用いることにより1万倍以上の増幅率が実現できます。

  • 読み出し回路とX線の増幅機構の分割が可能
  • イメージングや分析対象に応じたリードアウトの選定
  • CMOS等を並べることにより、検出器の大面積化も可能